市川市剣道連盟 菅野支部 稽古日記

市川市剣道連盟 菅野支部 市川市立菅野小学校体育館にて活動中!

2017年5月14日(日)剣道体験会  + 通常稽古

すがすがしい五月晴れ
今日は剣道体験会を開催しました。
剣道はじめてのお友達6名をお迎えして稽古をしました。
参加ありがとうございます。
体験されたお友達のみんなを歓迎します。

菅野道場では基本稽古開始前に、少年は木刀による剣道練習法、一般は日本剣道形の稽古を行っています。
剣道は、武士の魂である刀の修行方法として、刀(剣)の代わりに竹刀を使用し、防具を着用して、剣の理法を学なびます。
剣道形は元立、仕立相互を尊び、尊敬の念を持った礼法などの所作、相互の呼吸の合わせ方を学びます、
元来武器として刀で斬るための刀には刃と、刀で打ち合う時に相手の刃を受ける鎬があり、この刀の仕組みを理解することが剣道の基本となります。
竹刀では刀を使う刃筋の使い方を意識しなくても打突ができるため、菅野道場では刃筋を意識できる木刀による剣道稽古法、日本剣道形の稽古を毎回取り入れています。、
竹刀の元になった日本刀の使い方(操作方法)を意識した稽古でとても大切です。
稽古開始前 朝9時から形稽古を始めます。
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菅野小体育館への感謝と足腰の鍛錬のため、いつもの通り剣士全員で道場を雑巾かけをしました。
体験のお友達も一緒に雑巾かけしてくれました。最近学校では雑巾かけをしないのでできたかな?
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全員で整列して黙想、心を静めます。
体験のお友達はちょっと正座で足が痛くなったようです。
大丈夫  みんな最初は痛くなりました。

菅野道場では、稽古前に全員で整列して黙想をして気持ちを落ち着かせます。
黙想の後、「剣道の理念」を6年生が先導して復唱します。
剣道の理念を復唱することによって、剣道で修業することの意義、目的を確認します。
http://www.kendo.or.jp/old/news/kendo-rinen.html  ← 剣道の理念はこちらをクリック

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5年生、先輩剣士の先導で準備体操をしました。
腕立て、握力、腹筋はちょっときつかったかな 全員よくできました。  
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剣道では、足を平行にして足を滑らせて進む、「すり足」を行います。
剣道は、「右手」と「右足」を前にそして同時に動かします。
最初はみんなできません、でもすぐに慣れていきます。
普段から靴を履いているので難しいです。大丈夫、すぐに慣れてきます。

・すり足
武道固有の足さばき、つま先を上げずに床を滑らすように右足→左足を前に出していきます。
剣道では、すり足はとても大切な稽古です。
しっかりすり足の稽古をすると足のケガが格段に減ります。
つま先を上げない歩き方は、靴に履きなれた現代人?にはとても難しいです。
子供の運動能力の調査結果では、最近「うき指」の子供がとても多いそうです。
つま先が硬い革靴や運動靴を長時間履くと「うき指」になり、外反母趾O脚の原因と言われています。

すり足の元になった歩き方は、交通手段が「歩く」だけであった江戸時代までの先人ができるだけ疲れず、長い時間歩くための歩き方で、「なんば歩行」とも呼ばれています。
「なんば歩行」の手と足の動き特徴ですが、剣道に直結するのは「腰を左右に振らない」歩き方です。腰に長い刀を差していた武士には最適だったと思います。
また腰を左右に振らないとは、腰の骨盤ラインがいつも肩のラインが同じになるので、剣道の技を出す時には常に体の腰、肩のラインは、相手と常に平行になります。
仮に剣の技で戦うことを考えると、体は常に相手を向いていることはとても重要です。
斜めになるような動きにはなりません。

現在、この歩き方はオリンピック選手などアスリートにも注目されています。

江戸時代の記録では、江戸ー京都間 東海道 490㎞をおおよそ2週間弱 1日あたり約 40km歩いたそうです。
日の出から日没まで10里歩いて次の宿場に到着したそうです。

また、飛脚は一日平均137km走った(歩いた)そうです。

江戸時代、徳川幕府の命により、夏の季節に加賀藩の氷室から氷約100kgを江戸まで500kmを飛脚が運んだそうです。
氷が解けないうちにどのように運んだのかは、NHKタイムスクープハンターで紹介されました

江戸時代は、大井川には橋がない、箱根の山越えが相当急坂の連続だったようなことを考えると、この時代の人々は現代人が想像できないくらい健脚だったことがわかります。
このように、疲れずにできるだけ早く歩く方法が「なんば歩行」ですり足と同じです。
同じような歩き方は、歌舞伎、能などの伝統芸能にも表れています。

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さぁー竹刀を使った稽古をはじめます。
先輩剣士の指示にしたがって稽古が進みます。
今回は体験会でしたので、稽古全体の流れを見ていきましょう。

・素振り
剣道で大切な剣(刀)を模した竹刀の振り方を習得します。
竹刀の振り方は、振りかぶって、振り下ろす、とてもシンプルな動作ですが、左右のバランス、足(すり足)、発声(呼吸)、気剣体の一致を体得するためにとても重要です。
竹刀の持ち方を教わります。傘をさすときと同じようにします。
素振りでは、肩を大きく使って腕を上下に動かします。
腕だけで竹刀を振っても強く、早い振りにはなりません。
また、振り終わる時はしっかりと腕、肩、胸の筋肉を緊張させて竹刀を一揆に。
先輩剣士の指示にしたがって稽古が進みます。
今回は体験会でしたので、稽古全体の流れを見ていきましょう。

・素振り
剣道で大切な剣(刀)を模した竹刀の振り方を習得します。
竹刀の振り方は、振りかぶって、振り下ろす、とてもシンプルな動作ですが、左右のバランス、足(すり足)、発声(呼吸)、気剣体の一致を体得するためにとても重要です。
竹刀の持ち方を教わります。傘をさすときと同じようにします。
素振りでは、肩を大きく使って腕を上下に動かします。
腕だけで竹刀を振っても強く、早い振りにはなりません。
また、振り終わる時はしっかりと腕、肩、胸の筋肉を緊張させて竹刀を一揆に面の位置で止めることが大切です。

・気、剣、体の一致 「一拍子」
竹刀の振り方では、気、剣、体の一致が大切だと教わります。
剣と体の一致の表現として、「一拍子」の振りをするといいます。
・右足を前に踏み出し(滑らせ)ながら左手で竹刀を振り上げる
・左足を右足のかかとに引き付けながら左手で振り下ろす
この動作を途中切れることなく、流れるように一連の動作で行います。
かなり難しい動作ですが、これができるようになることが一級審査への目標となります。

・発声
剣道の稽古中に声をしっかり出すことが大切です。
声を出す理由として気を出す、気勢を高めるなど、抽象的な表現でわかりにくいと思いますが、
声を出すことは、人間の体の仕組みを利用していることが科学的証明されています。
剣道の呼吸法でよく出てくる言葉として、「丹田」「たんでん」がでてきます。
おへその少し下の当たりで肺を動かす横隔膜と腹筋をさしています。

黙想では、ゆっくり鼻から息を吸い、口から出すことで気持ちを落ち着かせます。
また、竹刀を振り、打突する時にも面、小手、胴、突きの発声をします。
発声は、お腹の筋肉(腹筋)を使うことにより、息を吐いています。
声を出して体を意識することで適度に体が緊張して最大の力が出るようになります。
別な言い方では、意識を集中することにつながります。体の動きを集中させることで
最大の力、能力を出すことができるようになります。
横隔膜は、最近よく聞く「体幹」を構成する筋肉です。剣道では、声を出して素振りを
する、打突することで特別な「体幹」トレーニングをしなくても「体幹」を強化できます。

人間は体の筋肉、骨を守るため腕、足などの動きとその力は7割程度にするように脳が
腕、足の動きを抑えています。声を出すことにより一時的にこの抑えが少なくなり大きな
力が出て体がよく動くようになります。
これは「火事場の馬鹿力」と例えられることもあります。

声を出すことは息を吐くことです。息吐くことで体が動くようになります。
息を吸っている時には力は入りません、不意に怪我をする場合は集中が途切れ、ふっと
息をすうような時に起こります。

たとえば水泳や陸上では、「位置について」で息を吸って止めて「よーい」でスタートに
集中し、「ドン」で息を吐いて思い切り蹴りだします。
水泳では、水中ではずっと息を吐きつづけて次の呼吸につなげて大きなちからを出します。

このように体の動作と呼吸は密接に関係しているので、声を出すことは強い体の
動きの源であり、声をだす意識を持った瞬間に体全体の筋肉を動かす準備ができるので
怪我の防止にもなる大切なことです。

このように、剣道の稽古中に先生方より「声を出す」ように指導を受けますが、先人達ちが会得した方法は、現代では科学的にその理由が解明されています。
決して「気合い」を入れるなどあいまいな理由ではありません。
体を素早く動かしてケガをしないために必ず必要な事です。


体験のお友達をはじめて竹刀を握って素振りをしました。   
最初はだれでもできません、先生方から丁寧に教わります
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ちまき組さんも、体験のお友達にまけないように、大きな声をだして元気に稽古しました。
一番のお兄さん、S君とても振りが良くなりました。先生からご指名で模範をしました。
胴つけ組さん試験に合格できるかな。
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面着け組さん、胴つけ組さんは、基本稽古を中心にしっかりと稽古しました。
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一般の部の稽古 カメラ1
https://youtu.be/sMGqdzo0lTQ 拡大はこちらをクリック

一般の部の稽古 カメラ2
https://youtu.be/uYp6J3mejAA 拡大はこちらをクリック