市川市剣道連盟 菅野支部 稽古日記

市川市剣道連盟 菅野支部 市川市立菅野小学校体育館にて活動中!

2016年10月22日(日) 通常稽古

2016年10月22日(日) 通常稽古
朝方の雨は7時過ぎには上がり、稽古が始まる時間のころから
さわやかな晴れ、風が吹いていました。
柏井剣友会の練成会に向けて、基本稽古に加えて試合稽古もしました。

いつもの通り正座をして黙想をして心を落ち着かせます。
柘先生より、正座の前の整列は、一番左の6年生の立ち位置に合わせて、片腕の間隔を
空けて並ぶように指導がありました。
毎回同じ指導を受けています。剣士全員で整列するときの注意点を意識して並びましょう。
6年生の先導で「剣道の理念」を復唱したのち、準備体操をしました。
準備体操の時も正座の整列と同じように、体操をしたときに隣の剣士とぶつからないように
間隔を空けましょう。
上級生は、下級生をしっかりと面倒をみてあげましょう。後輩は先輩方のやり方を見ています。
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素振りを始める前に、水本先生から竹刀(木刀)の持ち方、竹刀(木刀)の振り方の指導がありました。
竹刀は、柄革の縫い目に沿って左手の親指と人差し指の間で「Vの字」を描くように握ります。
左手の小指は竹刀の端に半分くらいかかるように握り、おもに小指、薬指、中指で竹刀を支えます。
この時左手は傘を持つ時と同じようになります。
右手は、左手と同じように柄革の縫い目に沿って親指と人差し指が「Vの字」を描くように握ります。
しかし、左手のようにしっかり握りません。竹刀が落ちない程度に軽く支えるように
「持つような感じ」で握ります。
右手と左手で竹刀を鉄棒のようにしっかりと握ると竹刀を振ると手首が動かなくなり、
面を打った時に竹刀の先が天井の方を向いてしまいます。
手首を柔らかく動くようにするためにも、左手と右手の竹刀の握り方は大切です。
この稽古は家でもできます。
柘先生から日ごろから注意されているように、道場に来た時だけ稽古をするのではなく、
家でもできる稽古はありますよ。
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素振りの後は、いつもの通り足さばきの稽古をしました。
足さばきの大切さについて、水本先生から2つ指導がありました。

一つ目は左足と右足の位置(間隔)です。
右足と右手が前の剣道では、右足を前、左足を右足のかかとより、握りこぶし1個くらい離れた
ところに左足のつま先が来るように足の歩幅を決めます。
この時、左足のかかとはしっかりと浮かせて、右足のかかともほんの少しだけ浮かせるようにします。
右足を少しだけ浮かせるのは難しいので少しずつ足さばきの稽古でできるようになります。
歩幅を決めたところで、一度つま先立ちしてみましょう。つま先で立った後にゆっくりとかかとを
下げて右足のかかとがついたところが剣道の構えの時と同じになります。
この構えをしっかりすると、腰がしっかりとするので相手から押されても体制が崩れません。
構えができていないと大人でも子供に押されると後ろに下がってしまいます。
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二つ目はすり足です。
剣道では、足のつま先から床を滑らせる(なぞる)ように動かしていきます。
右足を前に滑らせた後、左足をすぐに滑らせて、構えの時と同じ位置に動かします。
この動作を「左足の引き付け」とも言います。
右足を前に滑らせるのを追いかけるようにしますが、左足は右足より前には出しません。
剣道では左足で床を蹴って前に進むため、左足が右足を追い越すと足の配置が逆転するため、
次の動作(たとえば小手→面)をする場合に足の配置を決める時間がかかり、動作が遅れます。
剣道の足さばきは、普段の生活や体育で行う動作と違うことが多いので、足さばきの動作が
できるようになるまで、繰り返し、繰り返し稽古して覚えるようにしましょう。
足さばきの稽古も家でもできる稽古です。

足さばきの説明で使用したことば
上で説明した右足を前、左足を後ろにして前、後ろに動く動作は、「送り足」と言います。
すり足は、送り足をする時に足の動かし方を説明しています。
送り足の他には、「開き足」「歩み足があります。
これら足さばきの基本になるのが、「送り足」です。
足さばきの説明は↓こちらにアクセス

ちまき組さんは、牧野先生と若林先生の指導で稽古しました。
正座の仕方、竹刀の置き方、立ち上がり竹刀を持ち方、持ち方は2つあります。
一つ目は「下げ刀」 左手で鍔のすぐ隣の先端側を軽く持ち、竹刀の弦は下にします。
二つ目は「帯刀」 左手の親指を鍔の上にのせて、竹刀を腰の横まで持ち上げます。
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竹刀の振り方
竹刀を振りかぶり、振り下ろします。
竹刀を振りかぶると同時に右足をすり足で前に進めます。
竹刀を振り下ろすと同時に左足を右足の後ろに移動(ひきつけ)します。
この動作を区切りなく、一連に行うことを「一拍子」の振り方といいます。
最初はみんなできません。繰り返し、繰り返し稽古することで覚えて行きます。
この時大切なことがもう一つあります。声です。
声を出すことで、息を吐く動作が生まれます。息吐くことで体が動くようになります。
たとえば水泳や陸上では、「位置について」で息を吸って止めて「よーい」でスタートに
集中し、「ドン」で息を吐いて思い切り蹴りだします。
このように体の動作と呼吸は密接に関係しているので、声を出すことは強い体の
動きの源であり、声をだす意識を持った瞬間に体全体の筋肉を動かす準備ができるので
怪我の防止にもなる大切なことです。
決して「気合い」を入れるなどあいまいな理由ではありません。体を素早く動かして
ケガをしないために必要です。

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面付け組さんの面の付け方も早く上手になってきました。
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面着け組さん、胴つけ組さんは、水本先生の指導で切り返しの基本を教えていただきました。

元立ちの先生方は、面の真ん中で少しだけ竹刀を前に出しておきます。
切り返しを打つ時は、先生の竹刀に自分の竹刀が当たらないように、振りかぶりから振り下ろして
面に当たるまでは真っ直ぐ、当たる直前に手首を返して右、左の面を打っていきます。
ちまき組さんと同じように、右足を出しながら振りかぶり、振り下ろしたときに左足を引き付けます。
このようにすることで連続して面を打つことができるようになります。
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基本技の稽古の後は、練成会の試合を意識した打ち込みと相懸かり稽古をしました。
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試合稽古
打ち始める前の位置は、一足一刀の間になっていますか?
近すぎたり遠過ぎたりしてはいませんか?
竹刀の振りと足、それから小手、面、胴の声がでていますか?
基本稽古でできていることが、打ち込み、試合稽古でもできていますか?
先生方から教えていただいた事ができているかをみてみましょう。
自分で体をを動かしているつもりでも、ビデオを観ると違っている事がたくさんあります。
ビデオで自分の試合を見てどのようにすれば一本をとれるか、剣士みんなで考えてみましょう。
考えることで次の稽古に集中して励みましょう。
次の試合につなげましょう。

一般の部稽古